Performance Horizon ブログ

Chromeの新機能・迷惑広告フィルターについて知っておくべきこと

Posted by Jim Nichols on 2018/02/15
Find me on:

すでにご存じかと思いますが、Chromeに広告ブロック/フィルターの機能が追加されます。Googleは、本機能の作動開始を2月15日とすることを発表しました(※日本は現時点対象外)。本稿では、次の点について説明します。

  1. Chromeの迷惑広告フィルター機能とは何か
  2. Chromeの迷惑広告フィルターがパートナーマーケターに与える可能性のある影響
  3. パートナーマーケターはChromeの迷惑広告フィルター対策を行う必要があるのか

GoogleのChromeチームによる機能の説明はこちらの投稿にあります。

(英語ブログの抄訳につき文中のリンクおよび動画は英語となっております。)

Chromeの迷惑広告フィルター機能とは何か

ご存じのように、迷惑広告という切実な問題の対策として、広告ブロッカーをPCやモバイルデバイスにインストールしている人が大勢います。

消費者なら、誰もが目障りな広告にいらいらさせられた経験があるでしょう。

広告ブロッカーを使う人が増えていることへの対応として、また、ウェブ利用者にとってもっと快適な広告環境を整えるため、Chromeチームは自社のブラウザに迷惑広告フィルターを導入することを決めました。あまりにもうるさい広告から利用者を守ると同時に、広告によって支えられているインターネットを守るためです。この機能は広告ブロックと呼ばれていることが多いようですが、実は私たちが知っている広告ブロッカーとはかなり違うもので、フィルターだと思った方がよいでしょう。

このフィルターは、広告のひとつひとつをブロックするわけではありません。むしろ、総合的に好ましくない広告エクスペリエンスを提供すると判定されたサイト単位で、広告が表示されるのをブロックします。

媒体社を審査する際、Chromeは対象サイトでいくつかのページを無作為に解析し、判定を下します。媒体社は、自分サイトの合格・不合格などのステータスをGoogle Search ConsoleにあるAd Experience Report(広告に関する問題レポート)で確認できます。

サイトが審査で不合格と判定される原因になる可能性がある広告は、次のとおりです。

  • ポップアップ広告
  • サイズの大きいスティッキー(固定追尾)広告
  • 密度が過剰な広告
  • 音声付きの自動再生動画広告
  • 点滅アニメーション広告

どのような広告が不適切または迷惑かは、業界団体である現行の基準では、デスクトップ向けで4種類、モバイル向けで8種類の広告が不適切な広告に定められています。これらの種類の広告は、広告ブロッカーをインストールするウェブ利用者の増加との関連性が認められたものです。Coalition for Better Adsが迷惑な広告の種類に指定した広告の一覧は、こちらで見ることができます

審査で不合格となった媒体社はAd Experience Report(広告に関する問題レポート)で問題点を解消し、不作為のサンプリングによる再審査を依頼できます。

2月15日現在、Chrome30日間以上、審査が不合格なままの媒体社サイトについては広告をブロックします。迷惑な広告エクスペリエンスを提供していないサイトは、広告がブロックされません。次の短編動画は、Chromeチームによる審査プログラムの説明です。

デスクトップおよびモバイルのエクスペリエンスは別々に評価されて、審査に不合格となったデバイスの種類についてのみ、サイトの広告がブロックされます。ですので、たとえば、PCでは合格して、モバイルでは不合格というケースもあり得ます。

迷惑な広告を1つ掲載しただけでは、広告のブロック対象になりません。むしろ、サイトが審査で不合格となるのは、全体の広告数に対して、迷惑広告の占める割合が大きいときです。

Chromeがフィルターを導入した理由: 広告が支えるインターネットを維持するため

Chromeチームによると、広告ブロッカーをインストールする人の3分の2は、迷惑広告や通信量の多い広告を減らすのが目的で広告ブロッカーを使っていて、すべての広告をブロックしようとはしていません。Chromeの広告フィルターは、広告が支えるインターネットの仕組みを広告主と媒体社が維持できるよう支援し、媒体社が好ましくない広告エクスペリエンスを提供しないように促すことです。

媒体社に望ましい広告エクスペリエンスを発信するよう促すことで、広告フィルターが消費者のエクスペリエンスを改善し、利用者がすべての広告をブロックするのを控えるような効果が望まれます。

Chromeの迷惑広告フィルターがパートナーマーケターに与える影響は?

クライアントの数社から、Chromeの広告フィルターの登場で、ピクセルベースまたはAPIを使ったトラッキングおよび測定の能力に制限は生じないのかというご質問をいただきました。肝心なのは、Chromeに導入されるのは広告フィルターであって、ブロッカーではないという点です。このChromeの機能は、これまでに皆様が聞いたことのある単独の広告ブロッカーとは別物です。前向きな広告エクスペリエンスを保っているサイトの広告は今後も表示されますし、今までどおりの方法でトラッキングも機能します。

Chromeの迷惑広告フィルターで、ピクセルベースまたはAPIベースの広告測定やトラッキングの効果が落ちると考えられるような確証や理由はありません。

この広告フィルターに、そういった意図はありません。

このフィルターの目的は、トラッキングの効果を下げることではなく、消費者のために広告エクスペリエンスを改善することです。もちろん、弊社では、フィルターがデータの収集に影響を与えていないことを確認するために、データの監視を続けます。

パートナーマーケターはChromeの迷惑広告フィルター用に対策が必要?

アフィリエイト広告やリンクを提供しているサイトは無数にあります。したがって、あなたの広告やリンクを掲載するサイトの中に、審査基準について知らない、あるいは基準に従っていないサイトがあれば、ブロックされる可能性もあります。ただ、そのようなサイトは、当然ながら必要な対応を行って、広告エクスペリエンスの審査に合格しようとするでしょう。現行の基準で審査に通らないサイトの割合は少ないはずです。これらの基準は、今後厳しくなると考えられます。また、審査に合格できなかったサイトは、すでに問題の修正にとりかかっています。以下は、Chromeブログの投稿記事からの抜粋です:

212日現在、Better Ads基準に合格できていなかったサイトのうち、すでに42%が問題を解消し、審査を通過しました。これは、私たちが望んでいたとおりの結果です。すなわち、各サイト自身が迷惑な広告エクスペリエンスを是正する対策を施し、すべてのウェブ利用者に恩恵をもたらすことです。ただし、違反の通知後30日経っても基準に満たない広告エクスペリエンスのままだった場合は、Chromeがそのサイト上の広告をブロックし始めます。

大規模なサイトは、数か月前からChromeにこの機能が追加されることを知っていましたので、すでにほとんどのサイトが問題に対処済みであろうと考えられます。

媒体社がトラフィックや購入を実現してはじめて報酬が発生するアフィリエイトプログラムがほとんどですので、広告のブロックが皆様の投資対効果に影響を及ぼすことはありません。ただ、クライアントによっては、短期的に売上がいくぶん減少する可能性はあります。結局のところ、広告がブロックされてしまったら、トラフィックを生まなくなるからです。

もし、ご心配であれば、あなたにできることが2つあります。

1. パートナーに広告エクスペリエンスのステータスがどうなっているかを尋ねる

業界筋によれば、審査に通らないウェブサイトの割合は非常に少ないとのことです。取引先には、できるだけ良い広告エクスペリエンスを提供する優良パートナーを選ぶのが賢明です。パートナーと直接のやり取りを行い、あなたと同じようにユーザーのエクスペリエンスに配慮している媒体社とだけ、取り引きするようにしましょう。

パートナーが審査に通らないサイトを持っているのであれば、こうした対話を持つことで、この問題に対するパートナーの意識を高め、改善の計画を早められます。直接の対話は、そのパートナーを介したボリュームの維持に役立つばかりか、増やすことも可能になります。

2. 好ましくないユーザーエクスペリエンスとなる広告フォーマットを避ける

先述したように、Coalition for Better Adsは、好ましくない顧客エクスペリエンスを発信し、利用者に広告ブロッカーのダウンロードを促してしまうことになる12種類の広告形式を指定しています。ポップアップ広告や大きいスティッキー広告の制作は避け、自動で音声を再生する動画のクリエイティブは使わないようにしましょう。

迷惑な広告形式に関する情報に絶えず気を配っていれば、自社のデジタル広告全体とパートナーマーケティングプログラムについて、戦略的な意思決定を行えます。

---

この記事が皆様のChrome広告ブロッカー/フィルターに対する理解を深めるのに役立てば幸いです。ご質問がおありのクライアント様は、弊社までお問い合わせください。

Topics: General, Business Considerations, Technology, Considerations

Performance Horizonについて

Performance Horizonは、デジタルパートナーマーケティング向けSaaSソリューションを提供するリーディング ベンダーです。当社のソリューションによって、企業はマーケティングパートナーと直接つながり、顧客獲得率を飛躍的に高め、すべてのオンラインマーケティングチャネルで高い利益率を実現することが可能になります。 米国、日本、英国、豪州のオフィスを拠点にビジネスを展開しているPerformance Horizonのプラットフォームは、世界183ヶ国以上、190,000社のマーケティングパートナーを通じて広告主が30億米ドル以上の収益を生み出す原動力になっています。

ブログ更新通知をメールで受け取る

最近の投稿